慢性疲労症候群

慢性疲労症候群について

「慢性疲労」と間違われやすいのですが、それが患者さんを苦しめる要因にもなっています。
正しくは、休息以外に適切な治療が必要なのが「慢性疲労症候群」で、休息すれば改善されるのが「慢性疲労」で、慢性疲労は休息不足から起きている症状です。
ただ、「十分休息をとっているのに、倦怠感が抜けず、やる気が起こらないから慢性疲労症候群に違いない」と決めてしまうのは問題があり、専門の医療機関で正しく診断してもらうことが大切です。
 「慢性疲労症候群」は、「常に疲れている状態のこと」に聞こえるため、「慢性疲労」と混同しがちですが、特定の診断基準を満たしていないと、「慢性疲労症候群」と診断されません。

 

どのような症状が「慢性疲労症候群」なのか?

一般的に慢性疲労症候群は、次のように説明されます。

「慢性疲労症候群」…原因不明の強度の疲労が6か月以上継続する病気で「筋痛性脳脊髄炎」「ウイルス感染後疲労症候群」などの関連もあり、重篤度が伝わらない「慢性疲労」と区別がつきにくいので、アメリカ患者団体は、「慢性疲労免疫不全症候群」という呼称を利用している。主な症状は、身体及び思考力両方の激しい疲労、微熱 ・咽頭痛 ・頸部あるいはリンパ節の腫張・原因不明の筋力低下・思考力の低下・関節障害 ・睡眠障害。血液検査を含む全身の検査を受けても他の病気が見つからず、精神疾患も当たらない場合に初めて疑われる病気である。ただし気分障害(双極性障害、精神病性うつ病を除く)、不安障害、身体表現性障害、線維筋痛症は併存疾患として扱い除外しない。 詳細に検査をすると神経系、免疫系、内分泌系などに異常が認められる場合もある。

やはり、わかりにくですね。

疲労が蓄積すると、脳から休息をとるようにシグナルが出されます。「慢性疲労症候群」の患者さんは、このシグナルが過剰に出されることで、特にこれといって疲労することをしなくても、激しい疲労感を強く感じる日が継続する状態にあります。
日本では、休息シグナルが出ていても休みにくい労働環境が当たり前ですが、それでも休息をとれば治るのが「慢性疲労」で、この点が、「慢性疲労症候群」と決定的に異なるところです。

 

慢性疲労症候群のチェックリスト

  • 何かの作業を休んで24時間以上経っても疲労感や筋肉痛が取れない
  • 別に腫れてはいないはずなのに関節が痛む
  • 頭痛や継続している喉の炎症
  • 寝る時間が日ごとにずれていくといった不眠や過眠
  • 37度以上の発熱が継続
  • 筋力が低下してきて、まな板や布団をあげるのさえも辛くなってきている

…などが当てはまる場合、慢性疲労症候群を疑う必要性があります。

20代から50代の発症が多く、7割程度が女性であることがわかっています。

 

疲労は体の異常を知らせるアラーム

疲労のきっかけの一つにストレスがあります。ストレスには人間関係の悩みなどの「精神的ストレス」だけではなく、過重労働や激しい運動のような「身体的ストレス」、紫外線や化学物質、猛暑、感染症などのさまざまな「生活環境ストレス」があります。
これらのさまざまなストレスがかかると、体の神経系・免疫系・内分泌系のシステムに異常が生じ、細胞レベルではタンパク質や遺伝子に傷がついたりすることもあります。
人間にはそれらの状態を修復する能力がありますが、過度の運動や長期間の作業をし続けた場合や、過度のストレス状況下に置かれ続けた場合などに、傷を修復することができなくなります。
そのため、「だるい」「しんどい」という感覚(アラーム)で、疲労を自覚することで自覚し、休息をとり、元の健康な状態に回復させる…という仕組みがあるのです。

 

アラームという警告に構わず無理を続けると…

疲労を感じたら、活動をやめ休息する…というのが健全な状態です。 「休め」というアラームを無視して無理を続けると、細胞の傷が修復できなくなり、心筋梗塞や脳血管障害などの深刻な事態に陥ることもあるのです。

 

疲労のメカニズム

ストレスは、体の神経系・免疫系、内分泌系のシステムに絶えず影響を与えていますが、通常は身体に異常が生じても修復され、この3つのシステムが大きく崩れることはありません。
しかし、修復能力を超える大きなストレスや、長期間にわたるストレス状態に陥ると、次第にナチュラルキラー(NK)細胞などの免疫力が低下し、ウイルスに対する抵抗力が弱くなります。
すると身体に潜在していたウイルス(ヘルペスウイルスなど)が活性化し、口唇ヘルペスができたり、風邪を繰り返したりします(ウイルスの再活性化)。
この状態になってしまうと、免疫系は防御体制を発して、身体を守るための免疫物質を作ります。
この免疫物質はウイルスを抑えるのには有効ですが、脳には悪影響を及ぼします。それが、なかなかとれない疲れや不安・抑うつなどの症状を引き起こす正体だといわれています。
最近の研究で、これらの免疫物質は脳の中でも作られていることがわかってきています。
免疫物質が脳内で作られると、セロトニンなどの神経伝達物質を介して行われる情報交換に支障が出てしまい、さまざまな慢性疲労の症状が現れます。
さまざまな疲労に伴う症状には、脳の機能異常が関係していることも明らかになってきています。
機能異常が起こる脳の部位と、全身の痛み、疲労感、抑うつなど、現れる症状との相関関係も解明されてきています。

 

「疲労感のない疲労」

セロトニンなどの神経伝達物質による脳内の情報交換が異常をきたし、疲れているのに疲労感を自覚できなくなる状態のことをいいます。
ほめられたり、達成感を味わったり、自分は必要とされていると感じたりすることで、脳の中で快楽を司るドーパミンや、怒りのホルモンと呼ばれるノルアドレナリンなどの神経伝達物質が増え、疲労感が覆い隠されてしまうことがあります。
これが「自覚のない疲労」の正体です。

 

慢性疲労になってしまう前に、自分の疲れを意識することが大切

覆い隠された疲労は、自覚がなくても身体の活動能力が低下している状態です。そのまま気づかずに活動を続けると、最悪の場合、過労死などにつながることもあるため注意が必要です。
「こだわりが強い気質や完璧主義の人は、仕事などで高い成果を上げることができますが、ストレスを強く感じやすい」という特徴があります。
そのため、より意識してしっかりと疲労を管理することが大切です。
1日の睡眠や週末の休息では回復しない疲労が蓄積している場合は要注意です。
1カ月以上続けば「遷延性疲労」、6カ月以上続けば「慢性疲労」と呼びます。
慢性疲労症候群と呼ばれる病気は、慢性疲労と混同されることがありますが、慢性疲労症候群は日常生活そのものが普通に送れないような深刻な病態で、単なる「慢性疲労」とは区別する必要があります。
「慢性疲労症候群」は、休息だけでは治癒しないため、休息にくわえ、適切な治療が必要です。
長く疲労が続いている場合は、早めに専門の医療機関に相談してください。
※当院では、「慢性疲労」「慢性疲労症候群」ともに、ご相談いただけます。
「慢性疲労症候群」の患者でもあるスタッフがお話を伺い、適切なアプローチを提案させていただきます。
「慢性疲労症候群」の方は、病院での治療との併用がオススメです。

  
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